2009年5月10日日曜日

密度の濃い1日。説法から家庭教師まで盛りだくさん

朝 法事2件


昼 法事、月参り1件


夕 月参り1件、家庭教師


 法事3件はかなりぐったりします。2件までは完全なる腹式呼吸の影響で心地よい疲れなのですが、3件目になるとお腹の力が緩んでくるようで、知らず知らず咽に力が入って強引に声を出してしまっています。まだまだ腹筋を鍛え足りないようです。


 法事では弟の再就職に際して家族でとりくんだことを引き合いに、家族として関わっていくことの大切さをお話しました。先日書いた私見 をかみくだいたものです。奥で聞いていたお婆ちゃんが喜んで聞いてくれていました。


 次の家では、「悩みの種」のお話。仏教の根幹に関わる大事な話です。簡単に書いておくと(また時間がある時に詳細を書きたいと思います)、お釈迦さまがお説きになった宇宙の根本原則として「縁起」がありますが(因果律みたいな概念です)、身の回りで起こっていることは総て原因となる「種」が育ったものに過ぎないので、この「種」をどうにかしてしまいましょうというのが仏教の修業です、というようなお話。「種」の存在にどのように気付き、受け入れ、克服していくか様々な方法があり、その方法それぞれが仏教各派各宗の特徴になっているのではないかという私見を披瀝しました。密教的な、種(煩悩)を焼き尽くすという思想、阿弥陀仏にすがって「苦」の因果から逃れようとする浄土教各宗、深い瞑想から「種」を見つけて「苦」の原因を突き詰める禅宗・・・というような感じです。もちろん私の勝手でおおまかな理解から区分した私見ですので、細かいツッコミは置いておきます。そんなような話をしていたら時間がやってきました。


 昼からは、若い夫婦が2組いらっしゃる檀家さんの御宅。子供たちの騒々しさといったらありません。先代の住職(祖父)だったら怒鳴って叱りつけてただろうな、と思いつつできるだけ気にせず読経に励みました。集中できないからあんまり功徳はないと思うのですが、まあそんなこと考えても仕方ないですね。僕が決めることではなく、仏様がお決めになることですから。


 夜は家庭教師。化学の続き。中和滴定。最近の高校生は全く教科書を読まない。授業は教師の自作プリントを使うから教科書は使わない、とか言うのですが、非常にもったいない話です。教科書の作りを舐めてはいけません。君が思っている以上に教科書は役に立つんだぞ、と言って、わからないとか言っていた部分を繰り返し読ませました。ほら見なさい。ちゃんとわかったでしょ。すっきりした顔で帰っていきました。ハードな1日はこれでおしまい。



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