ちょっと以前にウチのお寺に○○の科学の人がやってきて、選挙のポスターっぽいものを持ってきました。僕自身は宗教家が政治を目指すということにかなり抵抗がありますし、そもそもウチは仏教寺院なわけで、正直なところ迷惑千万でした。
政治に興味を持つというのと為政者を目指すというのは全く別のベクトルです。自分の一票がどのように活かされるのかを見ていくのは民主主義における国民の努めですが(宗教家であっても日本国の国民ですから)、主義主張に排他性を伴いかねない特定宗教家が他人様の人生を公権力をもって軽々しくコントロールしてはならないのです。信者さんは別ですよ。コントロールされたくて集まってきているわけですので。ま、○○の科学が今現在において排他的だというわけではないですが、平和を説いている割に北朝鮮をどうにかしろとか憲法を変えろとかラディカルなことを言っているわけで、その目は十分にあるわけです。
宗教家は人に法を説いて導くのが仕事です。また説くだけではなく、それを率先して実践して結果を見せることで実証していかねばなりません。いくら正しい(とされる)ことを言ってても、その宗教家自身の生活が破綻しているのであれば誰も言うことを聞きません。実践行をやってみようとも思わないでしょう。あくまでも自分の人格と信念・信仰だけでやりとげて結果を見せていかねばならないわけです。そこに公権力を持ち込むことの欺瞞を見抜かないといけません。無理やりに自分たちの教えを法制化して言うことを聞かせるというやり方は宗教の王道を踏み外しています。そもそも先の大戦の遠因に国家神道の影響があったことをかの宗教団体はちゃんと理解しているのでしょうか。
ま、こんなこと書いていると選挙妨害だとか言われそうなのでもう書きませんが、特定宗教をベースにした政党による政治に慣れきってしまっていて、国民も感覚がマヒしているのでしょう。とりあえず僕はまだ毒されていませんよ、と宣言しておきます。
7/6(月)
朝:月参り3件 − 昼:本屋で立ち読み − 夕:本山でお稽古
家庭教師が延期になったので時間が空いてしまい、最近行ってなかった本屋さんでしばらく立ち読みしました(ちゃんと欲しい本は買いましたよ!)。最近は僕が興味を持っている分野の本、例えば金融、経済、仏教などの新刊本で、興味を引くものが少なくなりました。何冊か買って読んでみても、主張のオチが読めるものばかりなので、「どうしても読まないといけない本」に出会う確率が低くなっています。僕自身の読書能力が向上したとは思えませんので(週に2冊読むのがやっとですので)これはどういうわけなのか・・・。
今日は習字教室はお休みでしたので、お稽古メンバーと暑気払い。祇園は祇園でも気軽に行ける居酒屋。
7/7(火)
朝:月参り3件、中陰 − 昼:家庭教師 − 夕:七夕祭り@天理
家庭教師の高校生は明日で試験終了とのこと。知恩院お稽古メンバーのお寺@天理で七夕祭り(地元の弁天祭り)があり、二胡などの中国楽器アンサンブルを披露していただけるとのことで行ってきました(僕が写真に写ってる・・・)。ステキですねえ。芸能の神様、弁天さんのお祭りに合わせて音楽会を開かれるとは素晴らしい試み&布教活動です。大変勉強になりました。
7/8(水)
終日:デート@大阪
映画『真夏のオリオン』を鑑賞。フィクションとはいえ、潜水艦での任務の厳しさを初めて目の当たりにしました。ストーリーは比較的予想しやすい展開で進み、「やっぱりね」という結末を迎えましたので、何らかのサプライズに期待していた方にとっては肩透かしだったのかもしれません。しかし、ベタベタな展開に落ち着かせたのは、監督が伝えたかった部分をより鮮明にさせたかったからなのかもしれません。水兵さんの過激な任務、中でも海で沈没して亡くなるということへのイマジネーションの喚起についてはあらためて身震いさせられました。酸素がどんどんなくなっていく。水圧が船内をもむしばむ。わずかな金属音での通信さえもレーダーに捕獲されて危地に陥る。なんという恐ろしい世界があったのだろうか。僕にはとても耐えられません。人間魚雷(回天)という非人道的武器を巡る人間模様にも感じ入りました。お国のために一命を賭すのだという若者を艦長は「もったいない」と諭すのです。多くを語って説得してわからせるという方法を採らず、態度と威厳と最低限の言葉で確信を伝える。惚れてしまいますね。お勧め映画です。
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